
わしが2021年の東京五輪を見てて、テレビから飛び出してきた言葉がある。 「ゴン攻め」「ビッタビタ」——スケートボードの解説で、プロスケートボーダーの瀬尻稜さんが連発してた言葉じゃ。
当時、「いったい何の言葉やねん」って視聴者の間で話題沸騰。 その後、流行語大賞のトップテンまで入ってしもうたんよ。 普通の人にはピンとこんまま、スケボー用語がいきなり日本語に染み込んできたっていう、ちょっと面白い現象があったんじゃ。
実際のところ、これは単なる業界用語じゃなくて、「何かすごいことが起こってる」「完璧に決まった」って感情を、ぶち素朴に伝えるための言葉だったんだ。 今回は、その成り立ちと使い方を、わしなりに掘り下げてみるけぇ、読んでみて。
- ✨ 「ゴン攻め」は手すりや階段に思い切り挑むこと、「ビッタビタ」は技が狙い通り決まることじゃ
- ✨ 瀬尻稜さんが五輪の中継で使ったことで、一気に世間に広がったんよ
- ✨ 今では日常でも「攻めとる」「完璧に決まった」ってシーンで比喩的に使われとる
ゴン攻め/ビッタビタ——意味と読み方
「ゴン攻め」は、手すりや階段といった難しいセクションに、恐れず思い切り挑むこと。 スケートボードで言うと、危険が伴う場所に「ガンガン攻める」「限界ぎりぎりを狙う」ってニュアンスなんじゃ。
「ビッタビタ」は、その逆で、狙った場所・タイミングに技がぴったりハマること。 レール(手すり)に板がぴたっと乗る、着地が完璧に決まる——そういう「ドンピシャ」「キレイに決まった」状態を表すんよ。
つまり、ゴン攻めはチャレンジの「質」、ビッタビタは結果の「質」ってわけじゃ。 組み合わせると「難しいところに思い切り挑んで、完璧に決めた」って最高の状態を表すんだ。
五輪の中継から全国へ——由来の話
瀬尻稜さんの「瀬尻節」が火付け役
2021年の東京五輪。 スケートボード競技の中継で、解説を担当した瀬尻稜さんが、こういう言葉をぽんぽん使いだしたんよ。
テレビ局側も「こんな解説あり?」って感じで、いわゆる「瀬尻節」として面白がった。 実況アナウンサーとの温度差のあるやり取りが、逆に視聴者の心をつかんだってわけじゃ。
なぜ「ゴン攻め」「ビッタビタ」なのか
スケートボードってのは、もともとストリートカルチャー由来で、難解な技名とか英語がぎょうさんあるんよ。 「フリップ」「グリンド」「ハング10」——こんなんばっかし。
そこへ瀬尻さんが「ゴン攻め」「ビッタビタ」「やばいっす」「ぱねえ」みたいな、日本語のノリのええ言葉を持ち込んだ。 難しい技名の説明より、「今何がすごいのか」「完璧さのヤバさ」を伝えることを優先した解説だったんじゃ。
そのおかげで、スケボーがよくわからん人でも「何かすげえことが起こってるんだ」ってのが伝わってきたわけじゃ。
流行語大賞トップテン入りで、言葉として認定される
中継の話題性だけやったら、その時だけで忘れられた可能性もあった。 ところが、2021年の「ユーキャン新語・流行語大賞」で、「ゴン攻め/ビッタビタ」がトップテンに選ばれたんよ。
「リアル二刀流」「ジェンダー平等」なんかと一緒のランキング入り。 つまり、スポーツ中継の一解説用語が、「2021年という時代を象徴することば」として、公式に認定されたってわけじゃ。
日常での使い方——具体例
仕事のシーンで
「あの営業、ぶち難しい案件にゴン攻めしとるな。」 → 誰もが避けるような案件に、あえて正面から挑んでる状態。
「プレゼンテーション、ビッタビタに決まった。」 → 準備した内容が、そのまま狙った通りに上手くいった状態。
スポーツの応援で
野球やバスケの中継でも、今は「あの選手、ゴン攻めしてるねえ」「シュート、ビッタビタ!」みたいに使われることがあるんよ。
元々スケボー用語やったんが、「攻める」「完璧に決まる」っていう普遍的な状況を表すようになってきたっていう証拠じゃ。
SNSや日常会話で
友達同士やったら、もっともカジュアルに。
「新しいバイト、初日からゴン攻めしちゃったわ。」 → 気合い入れて、がんばってやった。
「そのメイク、ビッタビタだね。」 → 雰囲気がぴったり合ってて、完璧に決まってる。
最後に——言葉の力
わしがこの話を調べてて思ったんは、ゴン攻め/ビッタビタって言葉が、けっこう深いってことじゃ。
スケボーという、日本人にはちょっと遠い世界の言葉やったのに、一人の解説者の「素のしゃべり方」のおかげで、全国の人の心に入り込んだ。 それも、難しく説明してじゃなくて、感情そのままで伝わったんよ。
今でも瀬尻さんは、パリ五輪とかで解説をしてるらしいんだけど、やっぱり新しい瀬尻ワードが話題になったりしとる。 でも「ゴン攻め/ビッタビタ」ほどの定着はしてないってことは、あの時代だからこそ、あの言葉だからこそ、ぴたっと嵌まったんかもしれんのう。
- ✅ ゴン攻めは難所に思い切り挑むこと、ビッタビタは狙い通りに完璧に決まることじゃ
- ✅ 2021年東京五輪でスケボー解説の瀬尻稜さんが使ったことで、流行語大賞トップテン入りまでいった
- ✅ 今はスケボー用語を超えて、仕事、スポーツ、日常会話で「チャレンジ」「完璧さ」を表す比喩として使われとる
言葉ってのは、誰かの心の動きそのままが、何度も何度も繰り返されて、いつのまにか「みんなの言葉」になっていくんだと思う。
ゴン攻め/ビッタビタもそういう言葉で、今でも「あ、ちょうどその場面だ」ってシーンで出てくるんじゃろう。
