
スーパーへ買い物に行ったときのこと、やたら「てまえどり」ってPOPが目につくようになった。最初は何のことやらさっぱりじゃったけど、調べてみるとちょっと素敵な話だったんよ。
毎日お茶碗1杯分の食べ物を、わし達は知らず知らずのうちに捨てとるらしい。日本全体では年間600万トン超の食品ロスが発生しとるんだと。つまり、まだ食べられるのに廃棄される食べ物がぎょうさんあるわけじゃ。
その「もったいない」を少しでも減らそうっていう身近なアクションが「てまえどり」なんだ。
- ✨ 「てまえどり」の意味は、棚の手前にある期限間近の商品を意識的に選ぶ買い方のことなんよ
- ✨ 神戸のコープこうべが2018年から始めた取り組みで、今では全国に広がっとるんだ
- ✨ 「すぐ食べる」ものを買うときに実践するだけで、食費の節約にもなるし環境にも優しいんじゃ
てまえどりって何?読み方と基本的な意味
「てまえどり」は、商品棚の手前にある販売期限が近い商品を、あえて選んで買う購買行動のことなんだ。
読み方は「てまえどり」。難しい漢字なんかなくて、そのまんま「手前取り」と書くこともあるんよ。つまり、「手前」から「取る」ってわけじゃ。シンプルでええでしょう。
目的は食品ロス削減。店舗で販売期限を過ぎて廃棄される食べ物を減らそうっていう取り組みなんだ。
なぜ「てまえどり」が生まれたのか
日本の食品ロスが深刻だった
そもそもの話なんだけど、わし達日本人は無意識のうちに、ぶちぎょうさん食べ物を捨ててるんよ。
年間600万トン超の食品ロスが発生しとるんだと。神奈川県だけでも約36万トン(2023年度)が廃棄されとるらしい。これを国民1人あたりに換算すると、毎日お茶碗1杯分の食べ物を捨てているようなもんなんだ。
考えてみたら恐ろしい話じゃろう。
消費者の「長い期限信仰」の問題
ここからが、ちょっと面白いんだけどね。
多くの人は買い物するとき、無意識のうちに「できるだけ期限が長い商品を選ぼう」って考えるんじゃ。それ自体は悪いことじゃない。家で長く保存しておきたいなら、そりゃ当然だ。
でも、スーパーの棚の手前にある「今日・明日中に食べる予定の商品」まで、わざわざ奥の棚から長い期限のやつを引っ張り出してくる。その結果、手前の商品が売れ残って、期限を過ぎて廃棄される。この悪循環が延々と続いとるんよ。
コープこうべが動いた
そこで立ち上がったのが、兵庫県神戸市の生活協同組合コープこうべ。2018年頃から、神戸市と連携して「すぐ食べるなら、手前の商品を選ぼうや」っていう呼びかけを始めたんだ。
シンプルやけど、よく考えたアイデアだと思わんか。
「てまえどり」の使い方・具体例
使い方の基本
「てまえどり」は、すぐに実践できる行動なんだ。やり方は簡単。
- 「今日・明日中に食べる」予定の商品を買うときに、棚のいちばん手前にある商品を選ぶ
- 値引きシールが貼られとる、販売期限の迫った商品を優先する
- それだけ。他は何も難しくないんよ
ただしポイントがあるんだ。長期保存したい・まとめ買いしたい場合は、無理にてまえどりをする必要はないんだと。「すぐ食べる分だけてまえどりする」くらいの気軽さでいいんよ。
実例で見てみましょう
例1:牛乳を買うとき
朝ご飯に使う牛乳なら、今日・明日中に使い切る予定。だったら、棚の手前にある「あと5日で期限」のやつを選ぶ。そっちのほうが値引きされてることもあるし、ちょうどええわけじゃ。
例2:お弁当やパン
お昼に食べるお弁当やサンドイッチなら、その日の期限でいいわけよ。むしろ手前にあるやつのほうが新鮮なこともあるしな。
例3:肉や魚
「今夜のおかずにしよう」って決まってるなら、期限が近いほうを選ぶ。その代わり、帰ってすぐに調理する。この約束があれば、食品ロスも減るし、実はお財布にも優しいんだ。
メリット、ちょっと数えてみた
てまえどりには、いろんなメリットがあるんよ。
- 消費者のメリット:値引き商品を選ぶことで食費が浮く。自分の行動が環境を守ってるって実感も得られる
- お店のメリット:廃棄コストが減って、経営も環境も楽になる
- 社会のメリット:焼却・廃棄に伴うCO₂を減らせるし、処理コストも削減できる。つまりSDGsにも貢献するってわけじゃ
京都市のモニター調査では、てまえどりを呼びかけた結果、家庭での食品ロス量も店舗の廃棄量も両方減ったんだと。単なる「いい話」じゃなくて、データでも効果が証明されとるんよ。
てまえどり、実は広島でも見かけるようになった
2022年には、ユーキャン新語・流行語大賞のトップ10に選ばれたりして、全国的な関心が高まっとる。埼玉県・福岡県・神奈川県など、ぎょうさんの自治体がPOPやポスターを作って、スーパーやコンビニに配布して運動を展開しとるんだ。
2026年2月からは、神奈川県もコンビニで本格的にキャンペーンを始めるんだと。わしたちの暮らしのすぐそばに、じわじわ浸透しとるんじゃ。
考えてみたら、シンプルやけど大切な話
- ✅ 「てまえどり」は棚の手前の期限間近な商品を選ぶ買い方で、食品ロス削減の取り組みなんじゃ
- ✅ コープこうべが2018年に始めた取り組みが、今では全国のスーパー・コンビニに広がっとる
- ✅ 「すぐ食べる」ときだけ実践すれば、節約にもなるし環境にも優しい、シンプルな行動じゃ
何か難しく考える必要はないんだ。次にスーパーに行ったとき、手前にある商品にちょっと目を向けてみる。それだけで、わし達の毎日は少しずつ変わっていくんじゃろう。
完璧なてまえどりじゃなくてもええんよ。時々でいい、気づいたときにやればいい。そういう小さな心がけが、やがて大きな変化につながるんだ。
